『間借りの鮨屋』がブームの予感……!?
ついに『間借りの鮨屋』がブームの予感です。恵比寿の名店で修行した卒業生の鈴木さんが『鮨ゆう子』をオープンしました。フレンチレストランを間借りして週2回の営業です。ご実家の寿司屋を継ぐことも視野に入れての開業だそうで今後の展開も楽しみです。
今、2番手3番手の職人さん達の間で 『間借りの鮨屋』が注目を集めています。この傾向は2年前からよく見かけるようになりました。ちょうど立ち食いスタイルの鮨屋が増えていった流れと並行するように発生していたと思います。
間借りのメリットは何と言ってもチャレンジのし易さです。自分の店を作ろうと思えば開業資金に運転資金と大きな投資をしなくてはいけません。間借りであれば初期費用をかけずに始められるので経験を積むためと割り切ってしまえばメリットしかありません。また、間借りには注目を集めやすい要素がいっぱいあります。
・高級鮨がリーズナブルに食べられる
・限られた日数の営業
・限られた席数
予約はインスタのDMとかLINEのみにしておくとフォロワーという名の顧客リストがどんどん増えていきます。間借りの先に自分の店を持つという目標があるのであれば、インスタのフォロワーをしっかりと増やすことも重要です。マーケティングの観点からも『間借りの鮨屋』は大注目です。
『間借り鮨 ゆう子』はオープン2カ月で早くも予約困難になっているそうです。また、ひとつの才能が世の中に見つかってしまいました。
間借りの活動を経て開業直後から満席
2024年8月5日にオープンした『すし日和(新宿)』は、予約開始2日で8月分の予約が満席となりました。店主の清水和輝さん(35)は、好スタートが切れた背景について「間借りの鮨屋での活動があったから」と、話してくれました。
2022年10月28日に集中コース166期を卒業すると同時に、鮨屋のアルバイトを掛け持ちしながら、間借りの鮨屋を始めた清水さん。会社員を辞めて開業するまでの2年で行った活動について聞きました。
告知したら直ぐ満席
20代の若き寿司職人KAJIDAさんは全国の漁港を回るなどして、ご自身の見聞を広め、その活動をSNSで丁寧に発信していました。フォロワーも徐々に増えた頃に、間借りで寿司屋をやることを告知したところ、直ぐに予約が埋まってしまったそうです。
平日は商社勤め、週末は鮨職人
副業Wワークで鮨BARを開業した府金さんは、平日は商社勤め、週末はBARオーナーをされています。商社に勤務しながら週末コースに通いました。釣り好きが高じての受講でした。その後も唎酒師、食品衛生責任者を取得するなど準備を進めてきました。
最初は、赤坂のワインバーを間借りして経験を積みました。間借りマッチングプラットフォームを活用して物件を探されたそうです。今、パラレルキャリアを実践する人がめちゃくちゃ増えています。