雨・雪の日に飲食店が気をつけるべきこと
空調、ドリンク、気をつけること山積み
東京すしアカデミーが経営する直営店舗
神楽坂すしアカデミーや誠寿司では多くの学生・卒業生が働いている。
これら店舗は生徒たちが寿司の技術のみならず卒業後も即戦力となれるように
接客や店舗運営を学ぶ場でもある。そんな飲食店で働く上の心構えとは?
特に雨の日や雪の日、どんなことに気をつければ良いか
店舗統括を統括する立花マネージャーに話を聞いた。
「まず雨や雪などで冷え込む日は、お客様が入店された瞬間に温まっていただくために
いつもより空調を高めに設定します。そうすると室内にいらっしゃるお客様は喉が渇きます。
飲食店の基本は、接客で売り上げを伸ばすこと。暖かい空間でおもてなしをしたら、次は
お勧めする飲み物やタイミングを見計らい、いつもより早めにおかわりを伺ったり
冷たいビールをご提供するなどといった工夫も大事です。」
もてなしの「温かさ」
「お客様の立場に立って考えてみましょう。
雨や雪の日って、わざわざ外で食事なんかしたくないでしょう。
それなのに、重い傘を持って足元を濡らしながら店まで来てくださってるんです。
スタッフはまず何より先にお客様に感謝の気持ちを伝えるべきですよね。
『お足元の悪い中、ご来店いただきありがとうございます』って。
そしてすぐにお客様の足元と手元をチェックする。
足元が濡れていらっしゃったらタオルをお渡しする。
手元に濡れた傘をお持ちだったらすぐにお受け取りする。」
わざわざ来てくださったお客様には
「私がお伝えしたことは、あまりにも当たり前のことかもしれません。
しかし、店のオペレーションでいっぱいいっぱいになっていると
こうしたことに気づけなくなってしまうんです。
悪天候の中来てくださったお客様こそ大切にしなくてはいけない。
いつもより客足の伸びない日にこそ
そんなお客様を大事にし、サービスを仕事にする人間として
成長するためのヒントが隠されているはずなんです。
接客のイロハがどうこうではなく、目の前にいらっしゃるお客様を
いかに大切に感じることができるか。
結局、すべては心。気持ちの問題なんですね。」
雨の日だからこそ温かなおもてなしを
「心のこもったサービスを提供できるスタッフは名前を覚えてもらて
次回からお客様は店ではなくスタッフに会いに行こうと思って来店してこられます。
そういうお客様は多少の悪天候でも来てくださるんです。
なぜかわかりますか?
「そのスタッフを応援しよう」という気持ちが芽生えるからです。
「こんな雨の日だから客足が伸びずに大変だろう。よし、
応援しに行こうか」こんな風に思っていただけたら
そんな風に自分を覚えて頂けるスタッフは
着実にステップアップしていける人材と言えるでしょう。」