外国人インタビュー ハ・トランさん
今回は、ベトナム生まれでイタリア在住のハ・トランさんにお話を伺いました。
外国人向けのコースであるAuthentic Sushi and Washoku コースの卒業生です。
外国人クラスの受講生の多くは、プロシェフの経験を持っている中
ハさんは少し自分で料理をする程度、寿司はもちろん初めてでした。
寿司を学ぶなら絶対に日本がいい
こんにちは、ハ・トランです。
私はベトナム生まれで現在はイタリア人の夫と結婚し、イタリアのgenovaというところで暮らしています。
キャリアステップとしては、ベトナムの大学を卒業して、
そのあとオーストラリアの会社のCEOのアシスタントとして8年間働いていました。
元々料理は好きだったのですが、ちょこっとお料理学校に行ったりする程度。
それでも今回、料理の道に進もうと決めました。その中で寿司を選んだ理由は、
単純に世界中で爆発的に人気だから。これは可能性あるなって思ったんです。
寿司が学べる学校を探してみると、意外にもロンドンのようにイタリアから近い場所で見つけることができました。
それでもやっぱり、伝統的な寿司を学ぶのであれば、その発祥の地である日本に行きたい。
そう思ってここ東京すしアカデミーに決めたんです。
今から思うと、私はこの学校に来る運命だったのかもしれませんね。
世界中で増え続ける寿司店
先ほどもお話したようにどこの国に行っても大人気の寿司ですが、
ベトナムやイタリアにももちろん多くの寿司レストランが存在します。
ベトナムにある寿司レストランは、日本人シェフがいるお店とベトナム人シェフがいるお店が中心で
特に日本人シェフのお店の方が多いように思います。
最近ベトナムには日本人が増えていますからね。
イタリアには、イタリア人は中国人などの外国人が経営するお店のほうが多いように思います。
実は私も将来イタリアで自分のお店を持ちたいと思っています。
確かに競合は多いですが、自分独自のスタイルで勝負していけば成功できるんじゃないかと思っています。
授業はAMAZING!
ベトナムでは少しだけ料理を習っていました。ベトナム料理やタイ料理、韓国料理などです。
どの授業よりも、ここ東京すしアカデミーの授業が一番楽しくて、こんな授業は初めてでした。
授業の感想を一言でいうと・・・Amaging(=素晴らしい)。
ただ単にやり方を教えてくださるのではなく、なぜこのようにするのかの理論的な説明が印象的でした。
すでにシェフとして働いている人は飲み込みも早いのですが
私のような生徒にとって詳細で分かりやすい説明は本当にありがたかったです。
受講前は2ヶ月は長いな、やっていけるかなという不安がありましたが、不思議ですね。
今はもっとここにいたい、そんな気持ちです。
学びたいと思っていた以上のことを吸収することができて、
持ちうる全ての技術を伝えてくれる先生に出会えて、
各国から集まった個性的なクラスメイトと一緒に過ごすことができて
私の人生の財産になった2ヶ月間でした。
「料理が大好き」ただそれだけ
私の目標はシェフになって、自分のレストランをオープンすることです。
そのためにはまず、お金を貯めるためにもイタリアで仕事を探さなくてはいけません。
以前の仕事は、この学校に通うためにやめてしまったので。
その上で、現地にはどんなニーズがあるのかなどマーケット調査を行い
綿密に準備したうえで開店準備を行うつもりです。簡単な道のりではありません。
どこからそんなモチベーションが出てくるの?って聞かれることもよくあるのですが、
理由はただ「料理が大好きだから」。これに尽きます。
好きだからこそ頑張れるし、続けることができるんです。
私はこれからの人生、より多くのイタリア人に本物の寿司を伝えることを生きがいにしていきたいです。
イタリアには大きな漁港もあるので新鮮でおいしい魚がたくさん手に入りますし、
この学校で学んだ全てのことが活かせる、そう確信しています。
練習、そして自信
未来の生徒の皆さんへのメッセージですか・・・。
上手く言えないのですが、一番大切なことは「自分に自信を持つこと」だと思います。
外国人コースは、受講生の半数以上が母国でプロのシェフとして働いているので
やはり私と比べると仕事も早く比べてしまうこともありました。
けれど比べたってしょうがないですし、むしろそういった方と一緒に学ぶことで勉強になることも多かったです。
人とは比べずに自分のペースで自信をもって進んでいってください。
あとは練習あるのみ。私は毎日先生の言葉をびっしりノートにメモをしていました。
そのメモを見返すことで理解が深まりますし、自主練習する時にも役に立ちました。
頑張ってくださいね!