小暑(七月七日ごろ)に食べたい天然カンパチ!九州ではネリ・ネリゴと呼ばれる
ニッポンの二十四節気・旬のお魚を食べる 2018 = 其拾弐= 小暑(しょうしょ)には、天然カンパチ!
四方を海に囲まれ豊富な海の幸に恵まれた国・日本。四季折々の旬の味覚が味わえる国・日本。この国にいてよかった!
本シリーズでは、『大阪市場屈指の仲卸の2代目』である魚のプロ・上田晋右(じょうたしんすけ)がニッポンの二十四節気にちなんだ旬のお魚を紹介。さあ旬の味覚を愉しみましょう!
皆さま、こんにちは!旬のお魚を食べていらっしゃいますか?!利州(株)の上田(ジョウタ)です。二十四節気にちなんだおススメの旬のお魚紹介、前回は夏至(げし)に旬の「本マグロ」をご紹介しました。そして今回は・・・
二十四節気・小暑(しょうしょ)、梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。今年は全国的に大変な猛暑になる予想とか・・・そんな暑い夏が始まるこの時期おすすめの魚はズバリ「天然のカンパチ」!
個人的には11月が一番美味しい時期かな?って感じていますが、今の時期6月くらいから11月くらいまでが天然カンパチの旬になります。この天然カンパチは、高知や九州では、「ネリ」、「ネリゴ」などと呼ばれており、大きなサイズのものは「アカバナ」とも呼ばれています。
おすすめは、1kgから1.5kg位のサイズ。脂のノリがほどよくて、甘味が強くて、身もしっかりとしているので本当に美味しいですよ! そして、活〆して、きちんと処理できているものは熟成させると更に甘味が増して美味しくなりますのでお試しください!
カンパチのお造り
天然カンパチは、特にお造りやお寿司が最適です。あるいは、シャブシャブや、カマの塩焼きも美味しいですよ!
本日、天然カンパチで、38kgの正に「アカバナ」が市場に入ってきました。こんなにまでデカくなるのか??!! 衝撃でした。お客さんもみんな立ち止まってビックリして見てました。でも、見ているだけでなく、買ってください、とおススメするとサッと逃げられました(笑)
鮮魚の総合商社 株式会社利州 上田晋右
鮮魚の総合商社株式会社利州。「大阪中央市場に利州あり」とも言われるほど影響力を持った魚問屋の後継ぎとして生まれ、幼い頃から鮮魚に親しむ。現在は同社の取締役として鮮魚の流通経路の開拓、小売店への販売戦略提案などを担当。
日本の魚市場の発展を流通と食文化の両面から支える。長年築いてきた大阪の鮮魚市場の深い知識とネットワークを活かし、日本の寿司文化の普及に注力している。