寿司には欠かせない、ガリの秘密!
先日、2ヶ月で寿司が習得できるDiplomaコースの授業で、寿司とは切っても切れない存在の『ガリ』の授業が行われました。生姜づくりの時期は6月~8月。
ガリには柔らかい新生姜が適しており、市場に出回るのが旬の時期を中心に3月~10月頭までということで、今回が今シーズン最後のガリの授業でした。昔は1年分のガリをこのシーズンに仕込んだのだそうです。
昔は道具も包丁のみ。今のようにピーラーもなく、生姜の皮を剥くのも一苦労。さらに、灰汁をとるために湯がくのですが、そのにおいが調理場に立ちこめ、たいへんな作業だったそうです。
昨今ではなかなかやらない作業ですが、9月23日に入学したばかりのDiplomaコースの生徒たちの真剣な眼差しが光ります。
ガリの材料である生姜は好き嫌いが別れる食材かと思いますが、最近は冷え性の女性などには大変人気ですよね。実は寿司と一緒に食べることで、様々な役割を果たしているんです。
まず1つ目は口直し。
特に味の濃い魚や脂ののった魚を食べた後にはガリを食べて、口の中をサッパリさせたり、魚の生臭さを消したりしてくれます。
2つ目の役割は殺菌効果。
生魚を食す寿司の薬味として食べることで、生姜の強い殺菌力による食中毒の予防効果が期待出来ます。
そして3つ目は、身体を温める作用です。
寿司(生の魚)は基本的に身体を冷やしてしまいます。生姜に含まれる『ジンゲロール』には冷えを改善する効果があります。
寿司とガリの相性は本当にピッタリなんですね!ガリは昔から寿司とともに提供されていましたが、昔の人達も経験からその効能を知っていたのでしょうね。普段何気なく寿司の脇役として食べていたガリの効果に、生徒たちも驚いていました。