上田校長のニッポンの二十四節気・旬のお魚を食べる 2018 =其伍=<メバル>
上田校長のニッポンの二十四節気・旬のお魚を食べる 2018 = 其伍= 春分(しゅんぶん)には、メバル(写真は黒メバルと赤メバル)!
四方を海に囲まれ豊富な海の幸に恵まれた国・日本。四季折々の旬の味覚が味わえる国・日本。この国にいてよかった!
本シリーズでは、『東京すしアカデミー大阪校・校長』でありかつ『大阪市場屈指の仲卸の2代目』でもある魚のプロ・上田晋右(じょうたしんすけ)がニッポンの二十四節気にちなんだ旬のお魚を紹介。さあ旬の味覚を愉しみましょう!
皆さま、こんにちは!旬のお魚を食べていらっしゃいますか?!東京すしアカデミー大阪校・校長 兼 利州(株)の上田(ジョウタ)です。二十四節気にちなんだおススメの旬のお魚紹介、前回は啓蟄(けいちつ)に旬の「ヒラスズキ」をご紹介しました。そして今回は・・・
二十四節気・春分(しゅんぶん)、この日を境に昼の時間が長くなって行きますが、花冷えや寒の戻りがあるので暖かくなってきたと言っても油断は禁物、 そんなこの時期おすすめのお魚といったらやはり「メバル」です!
メバルには、「黒メバル」と「赤メバル」がありますが、さてどちらが美味しいのでしょうか?
私は個人的に黒メバルが好きですが、これは正直なところ個人の好みで、正解はどちらも美味しいです!
メバルの煮付け
メバルのお造り
黒メバルは、大阪の市場では、兵庫の淡路や三重、石川からやってきます。食べ方は、煮付けにして食べるとプリッとして、とても甘くて美味。食べだしたらやみつきになって止まりません。少し大きのがあれば、お造りもナイスです。また、肝を湯引きにして食べると感動もんです!
赤メバルは、大阪の市場では、青森から長崎まで日本海で獲れた魚がやってきます。その中で特に、脂がのっていて甘みがあるのは富山、石川、福井のものです。食べ方は、もちろん煮付けがおすすめ。しかし、少し大きいのであれば、焼いてもバッチリです! 想像しただけでヨダレが出ます。また、煮付け、焼きだけではなく、お造り、炙りも捨てがたいですね!
もちろん、お寿司にしても最高です。せっかくなので、この時期に色々な食べ方を試してくださいね。また、3月は風が強い日が多いので、安定してくる4月になったら価格も落ち着くかと思います。この機会に、「黒メバル」と「赤メバル」を是非食べ比べてみてください!
上田晋右(じょうたしんすけ)
東京すしアカデミー大阪校・校長 兼 鮮魚の総合商社利州株式会社2代目。
「大阪中央市場に利州あり」とも言われるほど影響力を持った仲卸の後継ぎとして生まれ、幼い頃から鮮魚に親しむ。現在は同社の取締役として鮮魚の流通経路の開拓、小売店への販売戦略提案などを担当。
2016年5月より東京すしアカデミー大阪校の校長に就任。
日本の魚市場の発展を流通と食文化の両面から支える。長年築いてきた大阪の鮮魚市場の深い知識とネットワークを活かし、新たに学校事業軸にした日本の寿司文化の普及に注力している。
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