アメリカで寿司バーを開業!自由でクリエイテイブな寿司を創作:鈴木さん①
『江戸前寿司集中特訓コース』を卒業後、アメリカ・メイン州で著名人も訪れるという高評価店『Suzuki’s Sushi Bar』の オーナーとして活躍中のKeiko Suzuki Steinbergerさんにお話しを伺いました。
ご主人と共にSuzuki’s Sushi Barを切り盛りをするKeikoさんは、子育ては家族と分担してやりくりをしているパワフル母さんでもあります。
最初の2年は英語が喋れなくて苦労した
TSA: Keikoさんはどのような経緯で寿司シェフを目指されたのでしょうか?
Keikoさん: 最初は日本食レストランで働くために渡米しました。そこで得た様々な経験を踏まえ、最も自分を活かせる道として寿司シェフを目指しました。
TSA: 東京すしアカデミーの短期集中コースに入学された理由はなんでしょう?
Keikoさん: 寿司職人として成功するには、本格的な江戸前寿司に関するスキルや知識を身につけなければならないことに気づいたからです。また短期間に寿司職人としてのエッセンスを学べるカリキュラムが魅力的でした。
TSA: 飲食のご経験はありましたか?
Keikoさん: 飲食経験は少しありましたが…正直、料理は好きではなかったですし、食材等の知識もあまりなかったです。今のお店をスタートする時はまだまだ経験不足だったので、罪悪感と不安でいっぱいでした。
TSA: アメリカに滞在することになった経緯をお聞かせください。
Keikoさん: 最初はアメリカ在住の親戚を起点としました。アメリカは国土が広いので州によっても国民性がだいぶ違いますが、私の住んでいるメイン州ロックランドは治安も良く、コミュニテイーの人々が協力し合いながら生活しているとても住みやすい所です。
TSA: アメリカでSushi Barを経営をするメリットとデメリットはなんでしょうか?
Keikoさん: メリットは自分の感性で自由にクリエイテイブな寿司を創作できること、リラックスした雰囲気の中で自分のペースを保って仕事ができること、そして休暇がとりやすい所でしょうか(笑)。デメリットは日本より魚の種類が少ないことと、日本の食材が限られていることですね。
TSA: Keikoさんの現在の「やりがい」はなんでしょうか?
Keikoさん: 自分が信じたやってきたことをお客様から感謝されること、そして、地産地消を念頭に有機野菜やこの土地で獲れる魚介類を用いて美味しくて新鮮な料理をお客様にご提供することができることです。
TSA: アメリカでの生活や仕事で苦労されたことはありますか?
Keikoさん: 最初の2~3年は英語があまりしゃべれなかったので、とても苦労しましたね。また、アメリカ文化に馴染むことも最初のうちはストレスでしたが、今は慣れた(?)のでそれはないですね(笑)
TSA: Keikoさんの今後の目標をお聞かせください!
Keikoさん: まずは私がいなくてもお店を回すことができるようにすることです。そして、もっと改善できることがあるので、より新鮮でより美味しいものをお客様にご提供すること。さらに、経営を通じて人間としてより成長することですね!
TSA: 海外で働くことに興味のある人にKeikoさんからのアドバイスをお願いします!
Keikoさん: 苦しい場面でも諦めずに、マラソンランナーのように細く長く、言語習得でも寿司スキル習得でも、止まることなく走り続けていく努力をしましょう。止まらない限りは必ず結果がついてきます!