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奥深いガリの世界ただの付け合わせだと思ったら大間違い

12月も下旬日入り、一層寒さが増してきました。昨日2016年12月21日は1年でもっとも日照時間が短い冬至でしたが冬至といえばお風呂にゆずを浮かべて温まる風習がありますよね。

他に体を温める食材で代表的なものはショウガ。ショウガはお寿司の付け合わせであるガリの甘酢漬けの材料で今では当たり前のようにお寿司のゲタに添えてありますよね。

お寿司の合間に食べる箸休めとして最適なガリ。でも皆さん、寿司とガリを一緒に食べる本当の理由をご存じですか?


ガリ、アガリ、ナミダ。殺菌トリプル効果

生魚である寿司を食べる上で心配なのはやはり食中毒ではないでしょうか。なんとショウガに含まれるジンゲロールという成分に、殺菌効果が期待できるというのです。また他にも、がん予防に効果的なショウガオールという成分や免疫力アップ作用のあるファイトケミカルも含む万能な食材なのです。

そしてお寿司屋さんで必ず出てくるアガリ(お茶)とナミダ(わさび)にも似た効果が期待できます。お茶に含まれるカテキンには、体に入った添加物が発生させる活性酸素の害を抑えてくれるのだとか。

そしてわさびは、古くから食中毒の病原菌に対抗できる効果が古くから認められています。飛鳥時代や平安時代の古い記録を見ると、わさびを薬草として使っていたことが分かるそう。

ガリ、アガリ、ナミダ。これらは寿司を安全に美味しく楽しむためには欠かすことができないのです。

先人たちの知恵

江戸前寿司は実は元々屋台形式。せっかちな江戸っ子がさっと食べるファーストフードのような食事でした。手づかみで食べる風習があるのもそのためです。

でも、手で食べるとシャリが指にくっついてしまいますが、江戸っ子はおしぼりなんて使いません。ガリで指を濡らしながらお寿司を食べることで、おしぼ代わりにしていたのです。まさに時代が生み出した知恵ですね。

スマートに寿司を食べるならガリを使え!

もう1つ、お寿司を食べる上で欠かすことができない醤油。握りの場合にはお寿司を逆さにして、ネタを醤油につけることで醤油の小皿にシャリが落ちず綺麗に食べることができますが、軍艦の場合はちょっと苦労しますよね。

そんな時に活躍するのがガリ。ガリを刷毛の代わりにして軍艦に醤油をぬることでスマートに食べることができるんです。ぜひ試してみてくださいね。

なるほど、ガリはお寿司と一緒に食べることでいくつもの重要な役割を果たしているのですね。私たちが安心して美味しい美味しいお寿司を食べるための手助けをしてくれる名脇役あのでした。

そんなお寿司に欠かせないガリのつくり方、気になりませんか?ぜひ自宅でもチャレンジして、より一層お寿司を美味しく楽しんでくださいね。

ガリ(ショウガの甘酢漬け)のつくり方

新生姜の薄皮をスプーンなどで引き、薄切りにする

繊維に沿って切るのと、繊維を絶つようにして切るのとでは食感に違いが。お好みの切り方を見つけてくださいね。

沸騰したお湯に入れ、5分ほど茹でる

(生姜の量やお湯の量によって茹で時間は変わります)

水にさらし、アクを取る

水気をしぼり、甘酢につける

甘酢は、水・酢・砂糖・塩を混ぜて作ります。分量はお好みですが、学校のレシピでは

水:200cc、酢:100cc、砂糖:50g、塩:10gの割合でオススメしています。


日本人と寿司の
近くて遠い関係

フジヤマ、キモノ、スシ。これらは海外から見た日本文化のイメージだが、私は富士山に登ったことも、着物を着たこともないし、寿司も握れない。

海外へ行くと日本人なんだから寿司を握ってとリクエストされることがある。寿司は家庭料理ではないんだよ。と断るのは簡単だがなんとも居心地が悪い。そんな私も日本人。

ホームパーティーや、営業・社交ツールとしての活用から、自宅で体験レッスンを開いたり、寿司の技術があれば世界が広がります。

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