松木平さん 東京すしアカデミー在校生向けの座談会
東京すしアカデミー卒業後、ポーランドのワルシャワにてうどん専門店UKIUKIを開業した松木平さん。
先日、在校生向け座談会が行われました。
UKIUKIはなんとポーランドの有名なレストラン口コミサイト
zomato(ポーランド版の食べログ)で1位に輝き、
連日満員の人気店となっています。
開業して1年、改めてこれまでの経験を振り返りお話をしていただきました。
UKIUKIはなぜ売れたのか
UKIUKIは大人気!ということですが、開業にあたり何か工夫したことはありますか?
まず、うどんと一緒に提供する天ぷらは別皿に盛るようにしました。
ポーランド人はゆっくりを時間をかけて食事する傾向にあります。
時間がたっても美味しく食べていただくための工夫です。
あとは、スイーツにも力を入れました。うどんと並んで日本らしい抹茶のデザートを用意すると
女性を中心に大好評でした。
どんな客層が多いですか?
幅広いですが、カップルがデートとして使ってくれる場合も結構あります。
日本食=オシャレというイメージがあることに加え、
上手にお箸を使うことができると、女性からカッコイイと好印象を持たれるんだとか。
開業するにあたって重要なことは現地のことをよく知ることだということですね。
海外就職で自分をアピールするには?
お店のオーナーという立場から、就職を目指すに当たってのアドバイスはありますか?
自分の技術力をアピールすること。言うまでもなく重要です。
ぜひ、自分を売り込むプロモーションビデオを作成してみてください。
ただ、もう1つ重要な点があります。
それは、そのお店の為に何ができるかを考えることです。
オーナーの潜在意識を刺激するため、面接時には
・現状店に足りない点
・自分が加わることによって改善できる点
・それによってどの程度の利益アップが見込めるのかを
アピールするといいですよ。
コミュニケーションありきの技術
海外就職において大切なことは何でしょうか?
まずはコミュニケーションが取れるよう、最低限の語学習得です。
私はもともと英語でのコミュニケーション力には問題はなかったのですが、ポーランドは初めてでした。
現地のレストランでは調理スタッフとコミュニケーションをとるには、ポーランドの習得が必須です。
最初のうちは朝8:30から二時間ほど語学教室に通い、その後店に立つという生活を送っていました。
今では、多少では有るけれど日常生活に困らない程度にはなりましたよ。
技術は大事です。ですがあくまでもコミュニケーションありきの技術だということを忘れないでください。
お客さんや職人さんとコミュニケーションをとることができるようになることで技術もついてきます。