ひな祭り -行事食で女の子の幸せを願う日-
3月3日はひな祭り。
女の子の健やかな成長を願ってお祝いをする日です。
ひな祭りといえば様々な縁起物が食卓を飾る日でもあります。
ちらし寿司に蛤の潮汁、ひなあられ・・・。
子供の頃には普段には頂けない特別な料理の数々が楽しみだった
なんて方も少なくないのではないでしょうか。
まずは、「蛤のうしお汁」
古の日本でも、3月は磯遊びの季節でした。
貝類が旬を迎えるこの時期に蛤はたくさん収穫されていました。
2枚の貝がぴったりと合う蛤。他の貝殻とは絶対に合わないことから、
女の子の「貞操」を象徴。また、何事にも相性の良い結婚相手と結ばれて、
仲睦まじく過ごせる「夫婦和合」の願いも込められています。
今でも盛りつけるときに、開いた貝の両側にそれぞれ身をのせ
(1つの貝に2つ分の身がのる)、将来の幸せを祈っていただく風習が残っています。
ひな祭りの食卓を彩るちらし寿司。具材にも縁起物がよく使われています。
例えば、えびは「腰が曲がるまで長生きするように」。
れんこんは「見通しがきくように」、
豆「健康でまめに働けるように」などなど・・。
縁起のいい具が祝いの席にふさわしく
三つ葉、卵、人参などの華やかな彩りが食卓に春を呼んでくれるため
ひな祭りの定番メニューとなったようです。