バンクーバーの寿司職人が直面した現実!中国人や韓国人は技術レベルが高い
青木健介さんの卒業後の活躍についてお話しを伺いました。
— いま、どちらで勤務していますか? —
カナダ バンクーバーの寿司店に勤務しています。
— バンクーバーの寿司店勤務はどのような現状ですか?—
厳しい話になって申し訳ないですが、自分が考えていたほど甘くないです。正直、現地の人はもっとレベルが低いと思ってましたが、中国人や韓国人などは特にレベルが高いです。
レベルというのは、キレイさよりもとにかくスピードが早くて、自分がマグロ一貫握る頃にはすでに三貫握られていたりします。その変わり仕上がりは汚いですけど・・。とにかく生産率は彼らの方が非常に高いです。
そのスピードには勝てないと思っていた方が良いです。では、何で勝てば良いのかというのは各々が自分の持つべき武器を考える必要が出てきます。海外での寿司店勤務は、日本人であることがステータスになる場合が多いがバンクーバーではあまりステータスにならないと思います。
— 海外就職先としてカナダを選んだ理由は?—
元々カナダにワーキングホリデーで行く予定でしたが、寿司JOB(寿司職人専用求人サイト)で寿司店を紹介してもらい 3か月間行きました。そういったタイミング的な流れです。
— 永住権は取りやすいですか?—
永住権は取りやすいです。なのですごくいい街ですし、治安もとても良いです。僕も永住権を取ろうとおもっていますので、永住権を取ろうと思っている方は一度訪れてみては。
— 気候や住みやすさはどうですか?—
快適で気持ちいいです。北ですが寒すぎではないです。カナダに住んでみると、アメリカには戻れないですね。
— 包丁などの道具は日本で買っておく方がいい?—
はい、日本で使っていたものを持って行った方が良いです。現地では日本の1.5倍と非常に高値ですので。
— 和包丁を使っていますか?—
もちろんそうです。現地のシェフは牛刀多いですが、やはり道具は使いなれた物が良いですね。どちらにしても買うのは日本で買った方が良いと思います。
— 仕事におけるロールと握りの比率は?—
7:3です。7がロールで3が握りでロールが多いです。
— やはりロールが巻けないと仕事にならないですか?—
握りは、すしアカデミーで学ぶ以上のレベルは求められないです。(学校ではきれいに・・出せるレベルにはなってるはずなので)なので、握りはこれ以上プラスアルファで練習する必要はないとは思います。
もちろんスピードは必要かとは思いますが、カタチとかはそんなに厳しくないですね。ロールは、しっかり出来ていないと現地では仕事にならないです。たくさんの注文がくるので、パニックになるほどです。なので、そういう意味では自習でも何でもロールはとにかく頑張ってほしいです。
— 細巻の中身はどのようなものですか?—
鉄火やサーモンなど日本とほぼ一緒です。裏巻きより、細巻をしっかり練習しておいた方がよいですね。細巻は、入った初日にパンクばっかりだと、現地の人にダメな烙印を押されてしまうのでしっかりとした方が良いです。
バンクーバーの場合は、基本的に日本で求められるレベルとあまり変わりはありません。しかし、細巻はごまかしなどは通用しないので、集中してやっておいた方が良いです。
— バンクーバーを目指す後輩にここだけの話しがあれば教えて下さい。—
今細巻がかなり沢山注文が入るので、特にしっかりしておいた方が良いです。