本場の寿司を学ぶためドイツから留学!父が経営するレストランでシェフを務める:鈴木さん23歳
ドイツからの留学生、鈴木トシさんにお話しを伺いました。先日、2ヶ月の江戸前寿司Diplomaコースを卒業したばかりの鈴木さん。
お父様が日本の方、お母様がドイツの方で、お父様が経営されているレストランを継ぐことが決まっているそうです!東京すしアカデミーで学んだことや、ドイツの寿司事情についてインタビューしました!
-職業を教えて下さい-
ドイツのウィンスターにある父の経営している寿司と鉄板焼きのレストランでシェフをしています。現在23歳で17歳から始めたので、6年のキャリアになります。
-日本とドイツの食文化の違いは感じますか?-
日本の魚はフレッシュで、生で食べることが多いのが特徴だと思います。後、様々な物がドイツよりも美味しいですね!ドイツでは、なんというか、ただ食べるというか・・・
うまく説明するのが難しいのですが、日本の人たちはもっと食事に対して厳しく、美味しい料理を食べることへの情熱を感じます。
-ドイツでは寿司を含めた日本食はどの様なイメージですか?-
“生の魚をよく食べる”というイメージですかね(笑)正直、アジアの他の国と、例えば中国と日本の違いをあまりわかっていないドイツ人は多いと感じます。なので、食文化も少しごちゃまぜになっているかもしれません。
寿司は特に女性に人気があります。私のレストランにも女性が多く来店します。もちろん女性はヘルシーなものが好きですし、寿司の味も好みに合うようです。ドイツの料理とは全く違う味が受けているんだと思います。
-ドイツで人気のあるお寿司を教えて下さい-
カリフォルニアロールなどの裏巻きです。サーモン、海老、アボカド、マヨネーズなどの洋風な物が人気です。後は枝豆も人気ですし、ガリも皆さん大量に召し上がります。
時どき、醤油をめいいっぱい付ける方もいますね。中には5秒間くらい浸して食べる方もいて、それじゃ醤油の味しかしないのでは・・・と思ってしまいます(笑)揚げ物だったら天ぷらよりは唐揚げが人気ですね。
-ドイツで日本人のシェフは必要とされていると感じますか?-
私の店がある街では寿司を提供するお店は5店ありますが、そのうち日本人がやっているのは私達だけです。他のアジア圏の方がやっている2,000円くらいの食べ放題レストランもありますが、クオリティはあまり高くありません。
なので、他の店舗はわかりませんが、私はこれから日本人のシェフを雇いたいと思っています。やはり知識も豊富ですし。
-東京すしアカデミーで何を学びましたか?-
様々な魚の扱い方や、握りだけでなくいなりや飾り巻き寿司等、様々な寿司についても学びました。魚のさばき方ひとつとってもひと通りだけではないんですよね。
ドイツですでに寿司職人としてのキャリアはありましたが、私が今までやっていたやり方とは違う方法をたくさん学ぶことができました。やはり本場の日本で学ぶことができてよかったと思っています。
私は父が親方だったので、父のやり方のみしか知りませんでしたが、今回東京すしアカデミーに来て視野が広がった気がします。
-今後の夢を教えて下さい-
う~ん、難しいですね。そうですね、ただ喜びのためだけに仕事ができたら最高です。お金のことなどは考えすに、シェフとして好きな料理を提供したいです。
とびきり新鮮な魚を使った、お客様ひとりひとりに楽しんでもらえる様なお店がいいですね。だから店舗はとっても小さいほうがいいんです。10人入れるくらいの。
そこで、朝買ってきた新鮮な食材を使って毎日「シェフのオススメ」だけを5品程出すような。日本の高級店の様なイメージですかね。でも日本食だけにはこだわらず様々な国の料理を出していこうと思っています。今回は日本食を学んだので、これからも勉強は続きます!
小さくても新鮮な材料だけを使って美味しい料理でもてなすお店。とても素敵ですね!!東京すしアカデミーで学んだことを活かして、理想のレストランを作り上げていって下さいね!