インターン先の高級ホテルへ就職!夢は独立してミシュランの三ツ星を取ること:矢野貴久さん(24)
インターンコース18期卒業の矢野貴久さん(24)。寿司職人のご親戚の影響で寿司職人を志す。夢は大きくミシュランで三ツ星を取ること。「国内の高級店で修業して経験を積んだら世界を見てみたい。先生がきっかけをくれたことで視野が広がった。」と語る。
8ヶ月間の学校生活について振り返っていただくと共に、将来の夢について聞いてみました。一緒にお話を伺った同期の馬場さんのインタビュー記事も合わせてどうぞ。
編集部:矢野さんはご親戚が寿司職人なんですよね。
矢野さん:はい。おじいちゃんの兄弟が寿司職人で、小さいときからその背中をみて育ったって感じです。僕は愛媛生まれですが、祖父兄弟は京都で修行した人で、寿司の修行をするなら京都か東京に行けと勧められました。
自分も江戸前寿司の勉強するんだったら本場の東京に行かないとレベルも地元と違うと思いますし、そういう意味ではずっと東京に行かないとなっていうのは思ってました。
編集部:上京して生活面で困ったことはありました?
矢野さん:僕はいきなり東京に来て、毎日が観光気分というか(笑)ただ生活に慣れるまでは大変でしたね。電車とかも慣れないですし。どちらかというと大変というよりは楽しかったことの方が多いですね。
頑張ったことが評価されて自信に
編集部:インターン研修はいかがでしたか?
矢野さん:僕はヒルトンに研修に行かせていただいて、魚をさばいたり、仕込みもやらせてもらって、もちろん雑務もあったんですけどそれも全部こなして、その後もどんどんやっていいよとお店の方がすごく良くしてくれて。
カウンターで作業をする機会も頂いて、自分は恵まれてるなと思いましたね。仕事終わった後にもご飯とかも何回も連れてってもらって、そういう時にずっと話してくれるんですけど純粋に自分の頑張ったことが評価されることが自信にもなりました。
料理長の方からも人事の方からもうちに来なよと言っていただいて、先生方も絶対ヒルトンに就職すべきだと、ヒルトンから声がかかるのはなかなか無いことだよと言っていただいて。
僕もそれがすごいうれしくて。卒業後はヒルトンで働くことが決まっています。アカデミーで以前、非常勤で働いていた林田先生がいてくれた事も大きな理由です。
職人一人一人に常連のお客さんが付いていた
編集部:ヒルトンはどんなお客さんがきましたか?
矢野さん:カウンターで11席あるんですけど、ホテルのお寿司屋さんて、ホテルのお客さんが来るっていうイメージが強かったんですね。でも、職人一人一人に個人のお客さんが付いていて、常連のお客さんも沢山いました。外資系なので海外のお客さんも多かったです。
編集部:英語はしゃべれるんですか?
矢野さん:僕は全然ダメですね。これからは勉強しなきゃ。馬場くんに勉強方法とか聞いたことはあるんですけど。
編集部:矢野さんから見て、同期の馬場さんはどうでした?
矢野さん:馬場くんはすごい一生懸命でしたね。学校も1日も休んでないですし。だから自分も真剣になれるというか。もっとうまくならなきゃって思える存在でした。
海外で名の通るような職人になりたい
編集部:矢野さんの将来の夢を教えてください。
矢野さん:僕はもともと地元の瀬戸内海の魚をうまく使って自分の寿司屋を持って、ミシュランの星を絶対に取りたいと思ってて、でも、村上先生にお前は一回世界を見てきた方がいいって言われて、その時に初めて海外に興味を持ったんです。
杉田先生からもニューヨークで働いてた時の話を聞いて。で、すしアカデミーの6期卒業で、ニューヨークでの経験もある田中さんと、教務の菊池さんを通じてやり取りさせてもらって。アメリカの状況とか聞かせてもらいました。
今は海外に興味があるのですが、福江社長とも話して、国内の高級店で修業してからアメリカに行きたいなと考えています。先生がきっかけをくれたことですごい視野が広がりました。海外で名の通るような職人になりたいです。
せっかく同期のつながりもあるので、海外に行きたい人も多いですし、同期を誘って一緒にやれたら良いなとも思いますし、ゆくゆくは愛媛でもお店を出して、家族や地元の人に恩返し出来たらなと思ってます。