SEを早期退職。居酒屋をやりますと公言したら助けてくれる仲間に出会えた
江戸前寿司diploma2か月コース128期生。関口仁さんは江戸前寿司diploma2か月コースの在校生です。2016年5月9日のご入学以来、毎日奮闘中。今回、卒業テスト前のお忙しい時期にも関わらずインタビューにご協力いただきました。
名入りのmy包丁。和包丁を持ったのも初めてでした
34年間の会社員人生に終止符を
私は高校を卒業して入社してから34年と9か月、IT業界でシステムエンジニアとして仕事をしてきましたが昨年の12月に早期退職制度を利用しました。
居酒屋を開業するためです。今までにも何度か退職を検討することがあったのですが新規プロジェクトの責任者になったりなどタイミングが合わずフェードアウトしていました。
ただ、自分はこの仕事でやれることはやりきったと思っていたのでもう自分の好きなことを初めてみてもいいんじゃないかとそんな風にいつも考えていました。
そんなとき、会社で50代社員向けのセミナーが開催されたんです。「今後の自分の生き方を考える」といった趣旨で、定年後の自分は何をしているのかを発表しあう機会がありました。
ぼやっとした答えが多かった中、私だけは「居酒屋をやります!」と公言したんです。あの時自分で口に出したことで完全に決意が固まったんだと思います。
授業の成果のみせどころカウンター研修
自分と色があう学校だと感じました
実はこの学校に入学する前に、ある調理専門学校への入学も考えていました。実際に見学などにも行ったのですが、なんとなく自分と色が合わないのかなと感じたんです。
色々探していたときに、行きつけの蕎麦屋さんの大将に「こんな学校があるよ」と教えてもらったんです。
・調理師専門学校とは違い実習が中心であることと
・二か月間で基礎が習得できること
・自分が力を入れたかった寿司、和食に特化した学校であること
この3つが入学の決め手となりました。
穴子のさばきは本当に難しかったです。
自分が「行きたい」居酒屋の開業
私は今、蒲田近辺に住んでいるのですが、どうも一人で気軽に行ける居酒屋が少ないなと感じていました。40代~50代くらいの年代の人が、落ち着いて飲めるようなそんな店って意外とありそうでないんですよね。
私のように、食べることや飲むことが大好きな人にとってはすごく寂しい環境です。だから私は、「自分が行きたいと思う店」をコンセプトにメニュー開発等も行っていこうと思います。
私なら、刺身がない居酒屋には行きたいとは思いません。この学校でしっかり基礎を習得し、美味しくて居心地の良い居酒屋を目指します。
我ながら白衣が似合いまっせ!
学校での出会いに感謝
実はクラスメイトの中に、寿司店を経営している方がいらっしゃいます。その方とは特に親しくなったのですが、私の開業に協力してくださることになりました。
店探し、メニュー開発、立ち上げ準備等、できることは手伝うよと言ってくれているんです。この方に出会えただけでも、「この学校にきた意味があったな」そんな風に思います。
今後は、料理学校等で料理の腕を磨きながら、その方と一緒に開店準備に取り掛かるつもりです。遅くても1年以内にはオープンさせます。やることは山ほどありますが、まずは卒業試験を頑張らないといけませんね。
思い出の初握り
すばり!久しぶりの学校生活は?
この学校での毎日はとにかく新鮮で楽しめました。クラスメイトや先生方と毎日顔を合わせて、授業後には自主練習に励んだり。「クラスメイト」なんて言葉何年ぶりに使ったんでしょう。
あのまま仕事をしていたら決して出会わなかった年代・職業の人たちと同じ教室でひたすら寿司を握るんです。行動力がある人ばかりで、いつも刺激されていました。
後半初日には席替えなんていうものもあって、久しぶりにわくわくしてしまいました。「今後寿司職人になるかは別として、2か月間この学校で勉強するのは面白いよ」知人たちにもそんな話をしています。この学校に来て本当によかったです。
2018年1月に糀谷にのほほん酒場Blue Heavenをオープンしました。