国際結婚でスペイン移住して21年!念願のレストラン開業で女将・板前として活躍中
今回の卒業生の声はスペイン領グラン・カナリア諸島、グランカナリア島のラス・パルマス・デ・グラン・カナリアから。2009年の夏に1ヶ月の旧Diplomaコースを受講した、土屋素美さんにインタビューしました!
店舗の前で
-簡単な自己紹介をお願い致します。
スペインの日本料理BENKEI(Gran Canaria Spain)で2011年6月より女将、そして板前として働いてしています。スペイン滞在歴は21年になります。
-スペインに滞在することになった経緯を教えて下さい。
配偶者がスペイン人のため、移住することになりました。
-女将さんを目指したのはどのような経緯があったのですか?
東京すし寿司アカデミーに通ったのは、ただ単に主人と子供たちに家庭でお寿司を食べさせる目的で、当時はお店を持つ予定はありませんでした。しかし少しずつ欲が出て、自分のレストランを開きたいと思うようになりました。
-東京すしアカデミーで何を学ぶことができたと思いますか?
寿司の握り方、魚の扱い方、さばき方です。
-現在の職を得るまでに苦労したことは何かありましたか?
苦労は無かったです。売りに出されていたお店を引継ぎしただけで、とんとん拍子でした。
-BENKEIではどのようなメニューが人気がありますか?
一番人気は大トロ、トロです。北ヨーロッパで捕れた魚体200キロ以上の天然本まぐろの上物を仕入れています。好みはお客様 によって様々です。巻物オンリーのお客様、寿司のお客様、刺身のお客様、またはコンビネーションで頼む方も。
板前お任せ(180€)も大人気です。コンボと言う寿司刺身巻物ミックスの メニューも好評です。生物を食べない方は、餃子、天ぷら、サーモン照り焼きなどを注文されています。
-現地の方に日本食がうける理由は何でしょうか。
日本食を食べたきっかけは日本に行ったことがある、日本企業に勤めていて興味を持った、ヘルシーだから等様々です。若い人たちは漫画の影響で日本文化が好きになった方が多い様に思います。
-お客様はどのような方々が多いのですか?
以前はお得なランチメニューをお出ししており、若い方もいらっしゃいましたが、今は年齢的に30を越えた アッパーミドルのお客様が圧倒的です。常連様の職業は政治家、各国大使、医者、公務員、実業家、会社役員などです。
また、ラス・パルマスは日本のまぐろ漁船の寄港地で船員さんたちもこちらに着いては食べにきてくれます。6ヶ月、 1年ぶりに忘れず来て頂けるのはとても嬉しいです。船員さん達は私の事をママさんと呼んでくださるんですよ。
-現地でお勧めのすし店を教えて下さい。
もちろん私のお店、「BENKEI」です!
http://www.facebook.com/pages/BENKEI-of-Tokyo-Las-Palmas/319450482701
(facebook内の写真で着物を着ている女性が土屋さんです)
パノラマ写真で見ることもできます。
⇒http://goo.gl/maps/4cYnS
若い方に人気なのはKYOTOというお店です。値段が安く、そこそこ美味しいからではないでしょうか。
-やり甲斐や楽しさを感じるときはどのような時ですか?
それはもちろんお客様がご満足されたとき。満員御礼の後のワインは最高ですね。
-これからやりたいこと、夢はありますか?
日本の日本料理店やスペインでミシュラン3つ星を獲得しているスペイン料理レストランで働いていた経歴のある板前が今度やってきます。新しく、遊び心があるメニューを作って貰いたいです。「BENKEI」は寿司刺身だけではなく、メニューの料理も洗練されてるよと言われるようになりたいですね。